Kanon ホントの想いは笑顔の向こう側に 2巻

1巻がとてもよかったので期待してたんですが…。
えっと,詰め込みすぎ。
そもそも,名雪で1冊使っといて,残りの4人で1冊というのがムチャです。真琴編は急展開すぎてストーリー知ってても付いていけないくらいだし,舞編,栞編なんて,本編やるのが無理だったのか,仕方なくサイドストーリーやっちゃってるし。
1巻で本当に見事だったヒロイン視点も,名雪のときほど効果的には機能してない感じです。名雪以外のキャラは素直すぎて,ヒロイン視点にしてもあんまり意外性がないんですよね。連載がもともとは名雪編のみの予定だったらしい,というのが影響してるんじゃないかと。名雪特化型の演出だったから他キャラにはピタリとはまらない,というのは無理ないことだとは思いますが。
…とまあ,いろいろ文句つけましたが,基本的にはレベル高いです。原作にない要素結構多いんですが,おかしい部分はなくて,1巻同様,原作をよく理解して話作ってるなという感じがすごくします。ラストなんて,さりげに原作よりいいんじゃないかとすら思いますし(個人的に原作のラストシーンは蛇足だと思ってるのもありますが)。
Kanon好きな人を裏切るような出来ではないので,Kanon好きな人にはおすすめできると思います。