ファイナルファンタジー13

今更感漂ってますが、これもひと月前に書いてたのでいちおうアップ。


泣けるゲームです。


特に、さんざん苦戦したボスがようやく倒せるかってところで、
死の宣告かけられて間に合わなかったときとか、
ラスボスもうちょいで倒せるってときに
殺戮のエディプスでリーダー一撃死したときとか。
本当に泣けます。


冗談はさておき。



いろいろなところでさんざん言われてることではありますが、
大体クリアまで40〜50時間のうち、
最初の20時間は試練です。
それを耐えきれば、戦闘システム的にも、ストーリー的にも
そこそこ面白くなってきます。


で、それはダメだろう、というのが率直な感想。
面白くなるまで20時間もかかるとか、
もうそれだけでクソゲーと言われても仕方ないと思う。


どうしてこうなったのかな…。


中盤までのストーリーが「逃避行」の一言で終わるくせに
時間だけはやたらかかるってのもあるだろうし、
逃避行である関係上、前の街とかダンジョンとかに
戻ったりできないせいなのもあるし、
ザコ敵がなかなか復活しないシンボルエンカウント制で
しかもザコ的が強いというよりやたら硬くて
ボスに力押しがあんまり効かないこともあって
経験値稼ぎのインセンティブがほとんどないからってのもあるし、
グラフィックと読み込み時間の兼ね合いで
ダンジョンがやたら単純な構造になってるせいでもあるし。


とにかく9章あたりまで、
すごい「プレイさせられてる感」「一本道感」が強いです。
RPGなんてたいていは一本道、と反論されたりしてますが、
FF13では、上記の理由から、
プレイヤーにほとんど自由度がないのが問題。
実際やるかどうかはともかく、
気まぐれで戻ったりザコ敵いじめたりが
システム上そもそもできないってのは、
思ったよりストレスがかかります。
こないだも書いたけど、2章まではゲームじゃないし、
9章まではRPGではないと思う。


ま、これがこのゲームの致命的かつ最大の欠点。


あと個人的には、厳しめの戦闘バランスも好きくないです。
奥が深い、とゲーマー的評価は高いようですし、
さんざん苦労して編み出した攻略法が
ピタリと当たったときの快感とか確かにありますが、
これもこないだも書いたけど、
全てのユーザーに強いていい難易度じゃないでしょ、コレ。


CPをどれだけ稼いでも楽にならないバランスは
プレイヤーの間口の広いFF13というタイトルで
やっていいことではないと思います。
きっとかなりの数の挫折者が出てるんじゃないかと…。


ストーリーは、FFにしてはまあまあ、かな。
中盤まで全然面白くないですが、
トータルでは12よりはだいぶ良かったと思いますし、
エンディングとかは、割と嫌いじゃないです。


ただ、細かいところですが、
高いところから飛び降りるシーンがやたら多くて、
ふつーそれ死ぬって、と何回ツッコミを入れたことか。
ホープのお母さんとスノウが、
よく考えたら同じところから落ちてるのに
片方死んで片方無事とか、
どうなんだろうと思ったりしましたし。
映画の悪影響、ハリウッド的ご都合主義だなあ、と。


あとは、と。
グラフィックとかムービーがきれい、というのは、
まあきれいなんでしょうけど、
個人的にはほとんど重視していないみたいで、
特に感動とかそういうのはなし。
そこで感動しないと、評価がどうしても低くなるのかもですが。


サウンドは、サガフロンティア2とかを手掛けた浜渦正志氏で、
さすがに良かったと思います。
ただ、ちょっと抑えめというか、
サガフロ2のときほど、音楽が印象に残ってないんですよね…。
どうしてだろ。
映像がやたらうるさいからだろうか。


以上、PS3持ってない人が
本体と同時購入するほどのゲームではない、
特にライトユーザーにはオススメできない
というのが総括かな。


でも、特に戦闘システムとかは
全く新しいのに完成度が高くて奥が深くて、
ヘビーゲーマーの中には
13が一番好き、という人も出るような気がします。


もし、FF13とかじゃなくて
全然関係ないタイトルが付けられてたら、
あんまり売れなくて、でも熱狂的ファンが付いて、
10年後も伝説として語られ続けたんじゃないか、
そんな感じのゲームです。