鬼物語

鬼物語 (講談社BOX)

鬼物語 (講談社BOX)

ホントはもっと早く書くつもりだったんですが、
一度ボツにしたりして難産でした。
それはともかく。



タイトルが鬼物語しのぶタイムだし、
3分の1くらいは忍の昔語りだったりしますが、
この巻のメインは別の方です。
騙されてはいけません。


あと、あとがきの先読みはこの巻に関しては厳禁。
思いっきりネタバレ食らいますのでご注意を。



で、ネタバレしないようにというと、
何が書けるものなのか…。


割と抽象的な話になるんですけど、
囮物語から感じてた違和感と少し。



化物語シリーズのファンの中で、
もしかして物語を終わらせようとすること、
今まで作り上げた世界を変えていこう、
または、終わらせていこうとすること自体に抵抗ある人って。
けっこう多い…?


なんていうか、作り上げられたキャラに萌えてればそれでよくて、
主人公とヒロインたちを取り巻く環境の変化とかを、
変化するというだけで歓迎しないような感じ。


いろんな意味で妥当な例えではない気もするのですが
(嫌いで取り上げるわけではないです。念のため)、
たとえば「けいおん」みたいなのを
理想とする人が多い…?


個人的には、あくまでストーリーが見たいので、
物語を終わらせるために、
あるキャラは変貌し、あるキャラの出番は終わる、
そういうことがあるのは当たり前のことだと思う訳です。


このへんは、はっきりと二分されるんですかね。
いろんな人がいろんな分け方を試みてますが、
あえてもひとつやってみるとすれば、
「ストーリー派」と「キャラ派」の相克かな。


たぶん自分はかなり原理的なストーリー派なのです。
キャラもそりゃいいにこしたことはないけど、
それはあくまでストーリーのためにあると考える。


どちらもいいということはあるし、
それが一番望ましいことは言うまでもないけれど、
ストーリーの都合上、キャラの性格などの点で
(「キャラ派」の)読者の期待を裏切ることがあっても、
ストーリーがきちんとしてればそれでいい。


で、そうなると、この巻や前の囮物語の展開も、
「今のところ特に問題はない」ということになって、
シリーズ全体の評価は
もちろん最終巻見てから判断ということになるわけで…。


シリーズもあと1冊。
はてさてどうなりますことやら…。